【山形旅行】大正ロマン溢れるノスタルジックな温泉街『銀山温泉』日帰り訪問記

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銀山温泉街全景 観光&宿泊
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紅葉が少しづつ色づき始める10月末に、久々に銀山温泉日帰り旅行で行ってきました。

この日は秋には珍しい陽気で、大正ロマン溢れる温泉街を、原色フルカラーで楽しむことができました。

また、温泉街の奥の白銀の滝の上流では、黄色くなった木々から差し込む木漏れ日が銀山川の渓流を照らし、最高の散策を楽しむことができました。

それにグルメも堪能!

日帰り旅行なので、ガス灯煌めく温泉街を楽しむことは出来ませんが、昼の銀山温泉もまた最高でした。

訪問日 令和6年10月25日

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銀山温泉 の基本情報

名称  :銀山温泉
所在地 :〒990-4333 山形県尾花沢市
     銀山新畑
特徴:
山形県の中でも豪雪で知られる尾花沢市の、銀山川の渓谷にある温泉街。
文化財に登録されるような歴史ある木造多層建築の旅館が立ち並び、温泉街を流れる銀山川には橋が多くかかり、石畳の歩道にはガス灯が灯ります。
大正ロマンに溢れるノスタルジックな風情が、全国的な人気を集める温泉街です。
江戸時代に栄えた延沢銀山と共に歴史を重ねた温泉街で、銀坑洞に行く道が散策道として整備されています。

銀山温泉 公式サイト

場所 / 交通アクセス / 駐車場事情

場所

銀山温泉は山形を縦貫する国道13号/東北中央道から尾花沢市に入り、市街地を抜けた山間部の、銀山川の渓谷にあります。

アクセス

車で行く場合

山形市方面から

国道13号で尾花沢市に向かい、尾花沢市下川原の立体交差で国道347号に合流し、銀山温泉に向かいます。

引用元:Googleマップ
左側の走行車線を進み、立体交差
為に左側に出てくるランプウェイから県道347号に合流します。
新庄市/庄内方面から

山形市方面からのアクセスと同じく、国道13号で尾花沢市に向かい、尾花沢市下川原左折して国道347号に合流し、銀山温泉に向かいます。

引用元:Googleマップ
高速道路の利用時

高速道路(東北中央道)を利用する場合は、尾花沢北ICで高速道路を降ります。
合流するのが国道347号なので、そのまま銀山温泉に進みます。

駐車場事情

銀山温泉街には、銀山川沿いの、狭い石畳の道しかありません。
この石畳の道を温泉客の遊歩道として利用するので、とても一般車両が通ることは出来ません。

このため銀山温泉では、温泉街入口から先への一般車両の侵入が禁止されており、以下のどちらかで温泉街にアクセスする事になります。

  • 温泉街近くの共同駐車場に駐車し徒歩で温泉街にアクセス
    駐車料金¥500。駐車可能台数は30台程度
    駐車場から温泉街まで急坂を徒歩7分(550m)
  • 麓の大正ろまん館に駐車しシャトルバスで温泉街にアクセス
    大正ろまん館の駐車料金は無料。駐車可能台数は100台程度。
    シャトルバスは往復¥500。小学生以下は無料
    温泉街まで5分。バス2台でのピストン輸送。
    時刻表はなく呼出し式だが、20分程度の間隔で運行しているようだった。

新幹線で行く場合

山形新幹線で銀山温泉に行く場合の最寄り駅は、JR大石田駅になります。
ホテル/旅館を予約している場合は、大石田駅からの送迎バスを出してくれるようです。

大石田駅から銀山温泉までの距離は、国道347号経由で17.4km(車で24分)です。

ホテル/旅館を予約していない場合のアクセスは、以下の3択になります。

  • バス
    大石田駅発/銀山温泉行きの 定期路線バス があります。
  • タクシー
    大石田駅から銀山温泉までのタクシー料金は、片道¥7,000程度になるようです。
    日帰りの場合は、タクシー2時間貸切の観光プランもあるようです。
    尾花沢タクシー
  • レンタカー
    大石田駅付近にはレンタカーの営業所がありません。
    レンタカーを利用する場合は、他の駅で降りる必要があります。

飛行機で行く場合

飛行機で行く場合は、東根市にある山形空港を利用します。

山形空港から銀山温泉までの距離は、国道13号経由で37.2km(車で50分)です。

空港からのアクセスは、以下の3択になります。

  • バス
    山形空港発/銀山温泉行きの 定期路線バス があります。
  • タクシー
    山形空港から銀山温泉までのタクシー料金は、片道¥14,000程度になるようです。
  • レンタカー
    1階到着ロビーにレンタカーカウンターがあります。

訪問記

今回わたしたちは、自家用車で銀山温泉に向かいました。

平日午前中の訪問だったので、個人客が少ない事を期待し、共同駐車場の利用を選択しました。

共同駐車場

9:50に共同駐車場に到着。

共同駐車場は、銀山温泉に向かう道の上り坂の一番上まで登ったところにあり、敷地も料金所も、すこし分かり難い駐車場です。

写真の入口から入って右折し少し進んだ所に、駐車スペースが何箇所かに分かれてあり、どこに停めても¥500です。

共同駐車場の入口
引用元:Googleマップ

赤い郵便ポストが無人の料金BOXです。

共同駐車場の料金BOX

狙い通り、平日の早い時間だったので駐車している車は数台で、楽勝で停める事ができました。

ただし帰りの12:30には、平日なのに満車になり、路上に空車待ちの車があるほどでした。
平日の早い時間帯以外は、大正ろまん館からのシャトルバス利用が無難と思います。

共同駐車場から銀山温泉に向かう道は、曲がりくねった結構な坂になっており、山側は擁壁のせいで見通しが悪く危険です。
山側は歩かず、谷側を歩いた方が良いと感じました。

共同駐車場から温泉街に向かう坂道

いざ温泉街

坂を下りきると右手に観光案内所があります。
ここで銀山温泉周辺図を頂きました。

案内所の左側の赤いのがシャトルバスの停留所で、『ボタンを押してバスを呼び出す』ことになっていました。

案内所のすぐ先に、銀山名物 はいからさんのカリーパン『明友庵』さんがあります。

これは帰りに撮った写真。カリーパンが売切れ!

ここで悲劇がありました。

お土産のカリーパンは帰りに買おうと、到着時に買わなかったのですが、なんと12頃に帰るときには平日なのに既に売切れ!

「大丈夫。麓の大正ろまん館でも買えるから」と大正ろまん館に行ったらそこでも売切れ!
残念無念。今回はカリーパンを食べれませんでした。

欲しい方は、見つけ次第に買った方が良いですね。

引用元:明友庵

しろがねはし/足湯で立ち食い豆腐

しろがねはしを渡ると、いよいよ銀山温泉街。
橋からの景色に、既に顔がニヤケます。

しろがねはし

着いたらまずはとうふですね。『野川とうふや』さんです。
これを足湯で食べないと始まりません。

無添加手作り立ち食い生揚げ立ち食いとうふ
生揚げは生醤油、豆腐はだし醤油がかかっています。とても美味。

足湯は銀山川に面した屋外にあり、温泉街の景色を見ながら楽しめます。

足湯

足湯の周りには、お洒落な新店が出来ていました。
とうふも良いけど、こっちも美味しそう!

Feliciaさん。ジェラートやケーキやコーヒーが美味しそう。
わもようさん。ソフトクリームやフロートのテイクアウトのお店かな。

銀山川の向こうには、銀山温泉名物の揚げ茄子おろしそばで有名な『伊豆の華』さんがあります。
ここは蕎麦だけでなく、甘味コーヒー もサイコーです。

圧巻の木造多層旅館

そして圧巻の木造多層旅館です。

足湯のすぐそばには、鏝絵(こてえ)が素晴らしい古山閣さんがあります。

少し進んで右側の大きな旅館は古勢起屋別館さん。

古勢起屋別館さんの1階には、大正ロマン体験貸衣装のあいらすげーなさんがあり、大正時代の洋装で銀山温泉の散策ができます。

その先にあるのは本館古勢起屋さん(有形文化財)。

そして銀山川の向こうには、銀山温泉のシンボルの能登屋旅館さん(有形文化財)と、その奥に旅館永澤平八さんがあります。

銀山川の両岸に連なる、歴史ある木造多層旅館を見ながら散策すると、古き良きものの有難さを感じます。

白銀の滝 と せことい橋

温泉街の先は、白銀の滝銀坑洞に向かう散策道がある白銀公園になっています。

左側の銀山川に沿って進むと白銀の滝が現れます。

そして左手に進むと疎水抗跡があります。

そして左に見える石段を登ると、一番奥に銀坑洞があるのですが、そこまでは行かなくとも、せめてせことい橋までは行くべきです。

わたしは白銀の滝よりも、せことい橋から望む洗心峡籟音の滝(らいおんのたき)に感動しました。

黄色く色づいた木々から差し込む木漏れ日が、鏡のような洗心峡を照らす最高の景色でした。

橋の向こうの水面が鏡になっているところが洗心峡で、その先に見えるのが 籟音の滝

銀坑洞まで行くのは、遠いし熊も怖いしで嫌ですが、せことい橋までならば石段を登ってすぐで観光客も多く、ここまでならば安心して散策できます。

是非行かれることをお勧めします。

散策後にグルメ三昧

滝見亭で蕎麦をすする

散策の後に、混まないうちに昼ご飯としました。

銀山温泉には魅力的な食事処が沢山あり迷うところですが、今回は瀧見亭さんで蕎麦をいただきました。

店名の通り、滝を見ながら蕎麦を頂けます。

瀧見亭さんは、銀山温泉街の山の上にある滝と蕎麦の宿 瀧見館さんが運営する蕎麦屋さんです。

瀧見館さんは蕎麦屋が前身とのことで、地元在来蕎麦挽きたて/打ちたて/茹でたてを宿の看板にされており、看板に恥じない大変に美味しい蕎麦でした。

板そば(2.5人前)と天ぷら。
まちがいなく一級品の美味しい蕎麦です。

美味しかったのだけど、イカのゲソだけは太すぎて、嚙み切るのが大変で往生しました。

酒茶房クリエさんで焼マシュマロココア

そして、『自家調合のココアの上にモコモコ焼マシュマロ』というのがどうしても気になり、『酒茶房クリエ』さんにお邪魔しました。

大正レトロな店内で、ラッキーなことに2階の個室が空いていました。
窓からは対面に能登屋さんが見えます。

これ、憧れの焼きココア
ココアはスッキリ飲みやすく、焼マシュマロはしっかり甘い。
無理に混ぜず、そのまま飲んで食べるのが美味しかった。満足。

つれはコーヒープリン
キャラメルもプリンもシッカリしたプリンで、軟弱なプッチン○○○とは全く別物。
コーヒーに負けない美味しいプリンでした。

はいからさん通りが閉店してました

温泉街の突き当りの『はいからさん通り』が、『湯けむり食堂しろがね』さんに変わっていました。

ピンクのお店が、黒いシックなお店に変わっていてビックリでしたが、テイクアウトも店内飲食もできるカジュアルな雰囲気は引き継がれているようでした。

メニューもかなり魅力的。次回はここを狙おうかな。

まとめ

多分5年ぶりの銀山温泉でしたが大満足でした。

温泉街にマッチする新しいお店が出来ており、魅力的なお店が多すぎて、今回は3店で我慢しましたが、いずれ全店行きたいほどです。

一部旅館では景観にあわせたリノベーションも進んだようで、とても賑わっていました。

なんとなく、大正浪漫溢れるノスタルジックな温泉街が、より愛されるように進化しているように思えました。その上で、自然との調和も相変わらず美しい。

平日にも関わらず、インバウンドの中国人らしき観光客が多く少し引きましたが、おかげで銀山温泉が賑わっています。
みんな喜んで写真を撮っており、日本人として少し鼻高々です。

昼の銀山温泉は本当に素晴らしかった。
今度は宿泊もして、夜のガス灯煌めく温泉街も楽しみたいと思いました。