山形の蕎麦の名所と言えば、村山そば街道/大石田そば街道を抜きには語れません。
これらのそば街道には、車でドライブがてらに訪れるのですが、行く度にそば街道に沿うように流れる最上川に圧倒されていました。
そこで蕎麦だけでなく最上川の景観も楽しめるように、かつて最上川舟運が盛んだった時代に船頭が恐れた『最上川三難所』や、蛇行部を悠然と流れる『大淀』、一面に広がる『蕎麦畑』などを巡る、お勧めのドライブコースを組んでみました。
最上川ドライブコース
このドライブコースは、最上川三難所川下り乗船所をスタートし、大石田の虹の大橋をゴールとする14.1kmのコースです。
最上川三難所や名所大淀を通り、ジュンサイ収穫体験のできるジュンサイ沼や広がる蕎麦畑を楽しめます。
スタート地点『舟下り乗船所』
名称 :最上川三難所舟下り乗船場
住所 :山形県村山市稲下字金谷1110-2
問合せ先:TEL 0237-56-3535
最上川を楽しむドライブということで、最上川三難所舟下りの受付所付近をスタート地点としました。
舟下り乗車の受付所は、山形県を縦断する国道13号から村山市で県道25号を西(村山市役所方面)に進み、道なりに直進し(途中で県道294号に直結)、最上川に架かる碁点橋を過ぎたところにあります。
乗船するなら乗船所のお客様駐車場に停められます。
乗船しないで景色を楽しむ場合は、最上川沿いの道路脇や、すぐ近くにある『村山市民体育館』や『クアハウス碁点』の駐車場に停めるのが良さそうです。
舟下りの乗船所は受付所から最上川の川岸に下ったところにあり、舟は三隻あるようで、いつ来ても船着き場に停泊している一隻を見る事ができます。
出航時間に合えば、クアハウス碁点の前を進む舟を見る事ができます。
周囲のお勧めポイント『クアハウス碁点』
この近くの『クアハウス碁点』では、日帰り入浴やレストランで食事を楽しむ事ができます。
当然、最上川を望む露天風呂もあり。
レストランは村山そば街道の加盟店で、美味しい手打ち蕎麦が食べられるのですが、ここでの私のお勧めはコスパ最高の特選山形牛ステーキ重。まちがいない美味しさでした。
『クアハウス碁点』は、宿泊も可能で、プールもあって、グランピングも出来て、なんか色々出来るようです。
立寄り地点①:最上川三難所『碁点』
名称 :最上川三難所『碁点』
場所 :碁点橋から竜神の吊橋までの区間
最上川三難所の一番目の『碁点』は、碁点橋からクアハウス碁点を過ぎて下流の竜神の橋までに広がる、碁石を並べたように岩が突起している流れです。
水量で川の表情は変わると思いますが、川底が浅く、いたるところで水面を覗く岩が、碁点の呼び名を感じさせます。
竜神の吊橋はクアハウス碁点の前の道を北(大石田方面)に向かい、『竜神の吊橋』の看板のある大槇農村公園に車を止め、最上川沿いの遊歩道を左側に進んだところにあります。
竜神の吊橋は幅1.5mの歩行者専用吊橋で、大槇農村公園と対岸のふるさと伝承広場を結んでいます。
しっかりした橋ですが、高いし長いし、せっかくなので渡って見ましたが正直怖かった。
でも眺めはバッチリです。
吊橋を渡った文化保存伝承館のエリアは結構広々としており、芋煮広場/キャンプサイト/そば打ち道場がありました。
ふるさと伝承広場の方にも広々とした駐車場があります。
立寄り地点②:最上川三難所『三ヶ瀬』
名称 :最上川三難所『三ヶ瀬』
場所 :三ヶ瀬橋の上流側
大槇農村公園から道なり進み、途中の十字路を右折し、長島地区に向かいます。
右折する十字路の角には小さい茶色い看板がありました。
村山そば街道の加盟店の道案内板のようです。右折先は2番・6~8番店の方向になるようです。
右折後しばらく道なりに進むと、国道347号(広域農道)と合流するT字路に突き当たるので、右折し長島地区に向かいます。
国道347号に合流後すると、直ぐに三ヶ瀬橋が出てきます。
この三ヶ瀬橋の橋の上から上流を望むと、最上川三難所『三ヶ瀬』を見る事ができます。
川の流れに沿って並ぶ三つの岩が、三ヶ瀬の由来とか。
ここは整備された駐車場がなく、通行の邪魔にならないように気を付けて、道路脇に一時停車するしかなさそうでした。
立寄り地点③:最上川大淀と最上川美術館
大淀に向かうには、三ヶ瀬橋を渡って直ぐの十字路を右折し、県道303号を進み最上川美術館に向かいます。
道なりに進むと、左手に小高い丘の上に建つ最上川美術館の看板がでてきますが、そのまま進んで丘を下り、住宅地に向かう小道で右折した先に大淀ビューポイントがあります。
なお途中にあった最上川美術館のテラスからは、大淀を眼下に見渡す絶景が楽しめるようです。
立寄り地点④:最上川三難所『隼』
最上川三難所『隼』へは、大淀に来た道を戻り、国道347号で大石田方向に進みます。
この辺りの長島地区は最上川の蛇行部なので、三ヶ瀬橋を渡ったばかりなのに、またすぐに最上川に架かる長島橋を渡ります。
そして長島橋を渡り切ったすぐのところの十字路で右折し、広域農道(花笠ライン)に進みます。
(この十字路を左折すると最上川三難所舟下りの船着き場があります)
広域農道を道なりに進むと、隼を案内する小さい茶色の看板が立つ、なにもない十字路があるので、そこで右折します。
突き当りのT字路を左折します。
本当は正面の棒に左折の案内板があるのだと思いますが、私が訪問した時には壊れていました。
道をすすむと、広い空き地があり、反対側に小さい茶色い案内板があります。
右矢印『隼の瀬 眺望公園』と書かれていました。
ここの空き地の奥の道を最上川に向かって進むと、その先に立派に整備された眺望公園があります。
これが隼の瀬。
川幅が狭く荒々しい岩が迫り、大淀のゆったりした流れとは一変した急流が見られます。
立寄り地点⑤:じゅんさい沼 と そばの陣じゅんさい
村山市の名物にじゅんさいがあり、ここじゅんさい沼(大谷地沼)では、6月から7月に『箱舟を使った天然じゅんさいの収穫体験』ができるようです。
じゅんさい沼へは、隼の瀬に来た道を戻り、広域農道(花笠ライン)を大石田方向に進みます。
右手にあらわれる大きな沼がじゅんさい沼です。
面積は7ヘクタールもあり、サッカーグラウンド10面分の広さみたいです。
じゅんさい沼の湖畔には、村山そば街道一番店『そばの陣じゅんさい』があります 。
(注意:1月~3月は冬季休業)
目の前に広大な蕎麦畑が広がります。
ゴール:大石田 虹の大橋
広域農道を更に進み、国道347号に合流して大石田方面に向かうと、このドライブコースのゴール『虹の大橋』にいたります。
大石田町は最上川水運で栄えた町で、俳人松尾芭蕉がここで句会を催し、歌仙「さみだれを」を遺したとか。
まとめ
田舎をただただ流れる最上川ですが。
なんだかそれがとても素晴らしく思えました。
急いだり、弛んだり、どんな困難も乗り越えて流れていきます。
一度見に行ってみませんか。