令和7年のGWに、鶴岡『松ヶ岡開墾場』に行ってきました。
と言っても当初こちらを訪問する予定はなく、松ヶ岡に来たのは、開墾場を含む『MATSUGAOKA CRAFT PARK』を構成するワイナリー、『ピノ・コッリーナ松ヶ岡』さんでのランチが目的でした。
ですがランチからの帰り際に、たまたまワイナリーの隣の松ヶ岡開墾場を覗いてみてビックリ。
それはそれは素晴らしく、心が揺さぶられる施設でした。
訪問日:令和7年5月5日(月)
基本情報
史跡名 :松が岡開墾場
所在地 :〒997-0158 山形県鶴岡市
羽黒町松ヶ丘29
駐車場 :合計100台
本陣側とシルクミライ館側の2か所
営業時間:9:00~16:00
定休日 :水曜
(水曜が祝日の場合は翌日に振替)
入館料 :
・松ヶ岡開墾記念館
一般 \300(中学生以下無料)
・松ヶ岡本陣
一般¥100(中学生以下無料)
・他施設
直売所/蚕室/シルクミライ館 等
入館無料
特徴:
『松ヶ岡開墾場』は、明治維新後に月山山麓の原野に旧庄内藩士が拓いた松ヶ岡開墾地の中心施設です。
ここに建てられた本陣や蚕室は国指定史跡と定められ、松ヶ岡開墾場の歴史と養蚕文化を伝える施設として管理/公開されています。
旧庄内藩士3,000人が、新たな産業を興すべく刀を桑に持ち替え原野を開拓して拓いた農地は、桑園から葡萄畑などに変わりながらも、緑豊かな農地として受け継がれています。
場所の詳細
松ヶ岡開墾場は、山形県鶴岡市羽黒町の農村地帯にあります。
幹線からは少し外れていますが、見通しの良いしっかりした道で、ナビに従って進んで容易に辿り着けました。
駐車場
松ヶ岡開墾場の駐車場は、シルクミライ館側の大きな駐車場(総合案内板の下部中央)と、本陣側の小さな駐車場(総合案内板の上部左)の2か所にあり、合計100台程は駐車できるようです。

わたしは開墾場の東隣にあるワイナリー『ピノ・コッリーナ松ヶ岡』さんから訪問したので、シルクミライ館側の駐車場に停めました。
広くて、とても使いやすい駐車場でした。
訪問時の状況
訪問したのはゴールデンウイーク真っ最中の5月5日の13時頃。
なのに広々とした駐車場には程良く空きがあり、ゆったりと駐車することが出来ました。
中央通路の桜並木の新緑が、春の青空にとても映え、美しく爽やか。

シルクミライ館
東側駐車場のすぐ前にシルクミライ館がありました。
歴史を感じる真面目そうな建物で、軽々しく入って良いのか?ちょっと悩んだのですが、思い切って入館。

そしたら入館してみて思わず「おー」と心の中で歓声!
なにこれカッコイー!お洒落―!

素晴らしくモダンなデザインで、蚕からシルクを作る工程が入り口から奥に向かって展示されていました。


そして更に奥には、またしても衝撃の空間が!

kibisoショップ
シルクミライ館の奥にkibisoショップがありました。
『きびそ』とは蚕が最初に吐き出す糸とのこと。
このお店では、このkibisoを使ったとても魅力的な商品が販売されていました。
蚕が繭を作る時にはじめに出す糸「きびそ」。水溶性のタンパク質セリシンが豊富に含まれ、高い保湿力、紫外線吸収力、抗酸化作用があると言われ、スキンケアの成分としても利用されています。新たに鶴岡の地から世界へ向けた絹製品発信のため、太さが不均一である「きびそ」を、絹の新たな魅力として開発に取り組んだ「kibisoプロジェクト」から生まれました。
引用元:kibiso|鶴岡シルク



開墾場を眺めながら休憩する素敵なスペースもありました。

シルクミライ館2F 養蚕室
シルクミライ館の2Fには養蚕室も展示してありました。
シルクを実際に作っていた様子が偲ばれます。

ほんまもんの蚕も。

シルクのドレスも見れます。

まとめ 旧藩士に敬礼!
正直感動しました。
原野にこれだけのものを作り上げる強さ!
ここは正しく、明治維新の秩禄処分でリストラされた旧庄内藩士が、その運命に負けることなく新たな産業を興し、日本の再生に立ち向かった証ですね。
同じくリストラされた端くれ?の身としては、この史跡が永遠に守られるように応援したいものです。