雪が降る直前の11月末の小春日和に、豪雪で有名な次年子地区にある大石田そば街道『そば切り源四郎』さんに行ってきました。
次年子地区は雪国山形の中でも有数の豪雪地域で、ピークには3mを超える積雪があるようです。
次年子の由来には「雪深く、冬に生まれた子は雪で役所に届け出できないので、次の年に届けたことに由来する」なんて説も有るとか?
さすがに今はしっかり除雪されるので、冬でも問題なく行けるのですが、気楽にドライブを楽しみながら訪問するには年内最後の機会かと、ツレと娘を連れ出して訪問した次第。
訪問日:令和7年11月29日(土)
基本情報
店名 :そば切り 源四郎
住所 :〒999-4141 山形県北村山郡
大石田町次年子149
座席 :総席数 24席
駐車場 :10台分
営業時間:11:00~16:00
定休日 :木曜
TEL :0237-35-6307
但し祝日の場合は営業
大雪時は休業の場合あり。事前連絡がおすすめ。
支払方法:カード不可 / QR決済不可
場所の詳細
そば切り源四郎さんは、霊峰葉山に抱かれた大石田町の次年子地区にあります。
山形新幹線の停まる最寄り駅の大石田駅からは11.7km(車で17分)離れており、車で行くのが基本です。
但し大石田駅にタクシーはありますがレンタカーはありません。
他の主要ポイントからの距離は、
山形の名所山寺からは車で48分(40.9km)、東根市の人気産直よってけポポラからは車で37分(28.3km)、銀山温泉からは車で35分(26.8km)、最上川三難所舟くだり乗船場からは車で21分(17.8km)、レンタカーのある最寄り駅の村山駅からは車で24分(20.5km)となります。
アクセス方法
車でのアクセスは、国道13号を村山市櫤山(タモヤマ)交差点で西に曲がり県道36号に入り、あとは葉山に向かって県道36号を道なりに17分(15.6km)ほどまっすぐ進むだけで到着します。
山形市方面から
山形市方面から行くときは、食べ放題で有名な次年子『七兵衛そば』さんの案内板が村山市櫤山交差点の目印です。
ガソリンスタンドShellさんの角の交差点で左折します。
後はひたすらまっすぐ進むだけ。

新庄方面から
新庄市方面から行くときは、日中石材センター(紫雲堂)さんの看板が村山市櫤山交差点の目印です。
ここの交差点で右折します。
後はひたすらまっすぐ進むだけ。

県道36号を進む
県道36号を道なりに進むと、次年子地区の手前に、同じく美味しい蕎麦店のある村山市山之内地区に至ります。
次年子地区には、山之内地区を抜けてさらに少し山を越えます。

そして山を抜けると、山間に小さく開けた次年子地区に至ります。

左手の脇道を進んだ先には、有名蕎麦店の『七兵衛蕎麦』さんがあります。
今回目的のそば切り源四郎さんは、脇道に入らずに、ここから真っ直ぐ1分(1.2km)ほど進んで左手にあります。

駐車場
店の周囲の3か所に、合わせて10台ほど停められる駐車場があります。
訪問時の状況
土曜の11:00の開店直前に1番で到着。
しばらくして他のお客さんも来ましたが、晩秋で連休でもないからか、並ぶこともなくノンビリしたものでした。
店の雰囲気
店の外観も玄関も、いたって普通の民家。
新そばの張り紙が嬉しい。

店内
玄関から廊下の脇の客席に進みますが、やっぱり普通の民家。
まるで実家にでも来た感じですが、
小奇麗に整えられていて何だかとっても寛げます。

建物は新しくは無いものの、明るく爽やかな雰囲気です。
二間を繋いだ客席には座卓席が6卓あり、24席はありました。

お品書き
お品書きは壁に大きい文字で貼ってありました。
蕎麦・きじ汁・かいもづ(そばがき)がメインで、天ぷらやにしんは無いようです。

それと、季節限定で『なめこおろし』がありました。

いただいたお蕎麦
今回は家族3人で来ていて、わたしは板そばときじ汁、嫁と娘はきじそばとかいもづを半分づつ食べることにしました。
つき出し
まず3人それぞれに出されたつき出し。
白菜の漬物、わらびの一本漬け、大根の酢漬け。

どれもよい感じの塩梅で美味い。量も私にはちょうど良い。
わらびは筋をあまり感じない、程よい柔らかさでした。
板そば
そしてお待ちかねの板そば。
しかも新そば!



思わずうなるほど綺麗。星が輝いています。
お品書きに「何もつけずにひとくち食べてみて」とあり、かなりの自信を感じます。
それで書かれた通りに何もつけずに食べてみたら、食感も風味も素晴らしく、顔がほころぶほどに美味かった。
素晴らしいですね。
なおそばつゆは鰹の旨味を感じる味付けで濃くも薄くもなく、美味しいそばを邪魔しない上品な感じでした。
きじ汁
板そばは普通のつゆでも食べたいし、かといってきじ汁のつゆも捨てがたい。
そんな凡人に最適な一品です。

美味しいあったかい汁です。
きじの旨味なのか?若干甘めの上品な塩梅でそばに合います。
どっちのつゆも美味しくて、最後に食べるのをどっちにするか?悩んでしまいました。
きじそば
嫁と娘のきじそば。ただし食べかけの写真。
(板そばに夢中で写真を撮るのを忘れてた。)

こっちも同じそばときじ汁と思いますが、具が多いからか?こっちの方が気持ち味が濃かったような?
娘はとても気に入ったようで、結局一口しか貰えませんでした。
かいもず
量はちょうど一食分くらいと思う。
でも注文の時に、こちらからお願いする前に「小分けの器は要りますか?」と聞いてくれて嬉しかった。

味付け用の醤油に納豆と、取り分け用の水を張った器とスプーンが付きます。
柔らかく、あったかく、そばの風味豊か。
少しずつ納豆と醤油とそばつゆで食べましたが、どれで食べても美味い!
まとめ 自然の中の湧き水のよう
周りを大自然に囲まれ人里から離れた次年子は、地域自体が人を癒す湧き水のような存在に思われました。
そんな次年子で、こんなに綺麗で美味しい蕎麦をいただけるのは、大変にありがたいことに思われます。
いつまでもここで蕎麦が食べれるように、応援したくなりました。
おまけ
絶景/大浦の棚田
次年子で蕎麦を満喫し、このまま来た道を引き返すのは、まあもったいないです。
というのも、源四郎さんから県道36号(途中から県道306号)を更に6分(4.5km)ほど進んだころで、美しい大浦の棚田の眺望が見られます。

そのまま進んで大石田町の中心に行けますので、こちらで帰るのがお勧め!
ただし雪がないときね!
ドライブ動画
Youtubeに「晩秋の大石田そば街道・ドライブ動画」を投稿しています。
そば切り源四郎さんと大浦の棚田の眺望も映っていますので、是非そちらもご覧ください。