冬に備えた雪囲いの進む11月下旬に、村山そば街道の『あらきそば』さんに行ってきました。
山形には沢山の蕎麦屋さんがありますが、山形で田舎蕎麦と言えば、間違いなく『あらきそば』さんの名前が出てきます。
『あらきそば』さんでいただけるのは、太打ちの板そばとにしんのみそ煮のみ。
それで十分。
農家のおもてなしから昇華した究極にうまい田舎蕎麦がいただける蕎麦屋さんです。
訪問日:令和6年11月28日(木)
基本情報
店名 :あらきそば
住所 :〒995-0111 山形県村山市
大久保甲65
座席 :総席数35席程
すべて座卓席
駐車場 :普通車計30台程
店舗前と離れた場所とに計3箇所
営業時間:11:00~14:30
L.o. 14:15
定休日 :水曜
正月1~3日
支払方法:現金のみ
場所の詳細
『あらきそば』さんは、山形県村山市の葉山の麓にあります。
山形新幹線の停まる最寄り駅の村山駅から7.2kmと離れているので、車で行くのが基本です(車で13分)。
村山駅の近くにはタクシーもレンタカーもあります。
山形観光の見所、最上川三難所のすぐ近くなので、時間があれば寄られてみると楽しいかと思います。
山形の名所『山寺』からは車で40分(27km)、人間将棋で有名な『天童公園(舞鶴山)』からは車で33分(20.3km)、大正浪漫情で人気の『銀山温泉』からは車で41分(33.8km)となります。
アクセス方法
国道13号から
国道13号経由で訪問する場合は、村山市の十字路で西方向(村山市役所側)に曲がり、県道25号に入ります。
道なりに5分(3.4km)ほど進むと最上川に架かる碁点橋がありますので、その橋を渡ります。
(なお県道25号は途中で県道294号に変わります。)
碁点橋を渡り道なりにすすむと、すぐに青い交通案内板があるので、そこの十字路を左折し、大久保方面に進みます。
緩やかな登り坂を、道なりに4分(2.4km)ほど進むと、左手に『あらきそば』があらわれます。
藁ぶき屋根の古民家です。
東北中央自動車道から
東北中央道で訪問する場合は村山ICで高速道を降り、青い道路標識の十字路を左折し、県道25号を大久保方面に進みます。
次の青い道路標識の十字路でまた左折すると、国道13号からのルートの県道294号に合流します。
左折して3分(2.0km)ほど進むと碁点橋に至るので、以降は国道13号からのルートと同じく進みます。
寒河江/河北町から
寒河江市や河北町方面からは、村山市に向かう国道347号で『あらきそば』に向かう事になります。
国道347号で村山市に入ると、村山市の楯岡に向かう青い道路標識がでてくるので、そこの十字路を右折します。
右折して1分(280km)も進めば、右手に『あらきそば』があらわれます。
駐車場
店の前に10台程度停められる駐車場があり、他にも店の前の道を少し登ったところに2ヶ所の駐車場がありました。
訪問時の状況
平日の12:15に到着。
肌寒い11月の平日で、しかも開店時間からズレた時間の訪問だったためか、店の前の駐車場に余裕で駐車する事ができました。
土日では考えられないことですが、並ぶことなく入店。
店の雰囲気
店には雪囲いが施され、藁ぶき屋根と合わさって、なんとも味わい深い風情です。
古民家を使ったお店ですが、大切に手入れされている事が感じられる、美しく落ち着いた店構えです。
整えられた藁ぶき屋根も、歴史を感じる柱も、味のある土壁も素晴らしい。
店内
暖簾をくぐると正面に囲炉裏があり、正面に厨房、右手に客間があります。
店内は控え気味の照明で、農村の昔の雰囲気を再現しているような、そんな気がしました。
客席は、2間が襖をはずして繋げられ、8席ある長い座卓が2列と、円卓が1つありました。
本日は一人での訪問だったので、長い座卓は遠慮して、隅の空いていた3人掛けの円卓を一人で使わせていただきました。
お品書き
『あらきそば』さんは、板そばに拘りのある蕎麦屋さんのようで、お品書きには盛りが違う板そばとにしんのみそ煮のみ。
なんとも潔い。
地酒と山形サイダーにも惹かれますね。
いただいたお蕎麦
残念ながら寄る年波には勝てず大食いは出来ないし、そば以外に唯一用意された『にしんの味噌煮』も絶対食べたいので、迷わず『半毛利にしん付』を頂きました。
うす毛利が300gで、半毛利はその半分らしいので多分150g。
まずはめんつゆと漬物が配膳されました。
そば街道の蕎麦屋さんの漬物は、どこもとても美味しいです。
にしんのみそ煮
つづいて真っ黒なにしんのみそ煮が登場。
一見すると食べ物には見えません。
でもこの通り間違いなくにしん。
味噌がたっぷりついていますが、東北人の私にはそれほどしょっぱくなく、ちょうど良い塩梅でした。
味が染みて適度に柔らかく、お箸でサクサク千切れます。
そばの付け合わせに最高でした。
でも、これに地酒をほんの少しでも頂ければ。
でも、車が。。。。
半毛利板そば
そして真打ち、板そば様の登場。
興奮します。
板でかい。半毛利でも板は同じ大きさなのね。
太打ちの黒い蕎麦。
箸の先端くらいの太さです。
太いとは言え、すする事は問題なく出来ます。
すすってシッカリ噛み締めると、豊かな蕎麦の風味が口中に広がります。
これが十割太打ちの醍醐味。
日本人に生まれた幸せを感じます。
まとめ 感謝
まさしく、山形の田舎蕎麦の王道。
文化遺産といっても過言でないお店ではないでしょうか。
太い田舎蕎麦が苦手な人にも、是非一度は食べて頂きたいお店です。
感謝!