秋の爽やかな青空に誘われ、最上川のドライブがてら、大石田蕎麦街道の名店『十割手打ち大石田そば きよ』さんに行ってきました。
大石田蕎麦街道には、大石田の在来種『来迎寺』をつかい、伝統の手打ち技法で蕎麦を打つ、美味しい蕎麦屋さんが沢山あります。
その数ある大石田の蕎麦屋の中でも『大石田そば きよ』さんは、先代のそば打ち名人『きよおばあちゃん』の蕎麦を家族で守られ、その風味ゆたかな蕎麦で多くの人に愛される名店です。
訪問日:令和6年10月11日(金)
基本情報
店名 :大石田そば きよ
住所 :〒999-4121 山形県北村山郡
大石田町横山736
座席 :総席数 40席
2間が座敷席/1間が椅子席
駐車場 :普通車計20台分
営業時間:11:00~16:00
定休日 :木曜
定休日が祝日の場合は営業
Paypay決済可
場所の詳細
『大石田そば きよ』さんは、山形県の中心部からは少し遠い 大石田町 にあります。
大石田町と隣の村山市/尾花沢市には、地元の蕎麦を使った手打ち蕎麦屋が多く、蕎麦街道として頑張られています。
この辺りは山形でも雪が多いところと言われ、住むには大変そうですが、付近には 『最上川三難所舟下り』や『大正浪漫の風情が溢れる銀山温泉』 などの素晴らしい観光スポットがあり、蕎麦喰いのついでの観光にはとても楽しいところです。
アクセス方法
ここは車での訪問になります。
村山市碁点地区から
最上川舟下りの碁点地区からは、国道347号 を大石田に進み、最上川に掛る『虹の大橋』の手前で県道381号に進む左側の分岐レーンに入ります。
分岐レーンの突き当りのT字路を右折し 県道381号 に入り、1分(500m)ほど進むと 右手側 にあります。
山形市/天童市から
山形市/天童市方面から 国道13号 を使って訪問する場合は、村山市土生田の信号 で左折(東北中央道への案内あり)し 県道120号(途中直進で 県道189号 になる) に入ります。
そのまま道なりに4分(3.8km)ほど進むと、左折で国道347号(寒河江/尾花沢方面)に進む看板が出てくるので、そこで左折し国道347号に向かいます。
大きくループし突き当りのT字路を右折(寒河江方面)して 国道347号 に入り 虹の大橋 で最上川を渡ります。
最上川を渡り切り、1分(450m)ほど進むと左手にスイカの直売所があるので、そこで左折し進むと 県道381号 に合流します。しばらく進むと左側に 『きよ』蕎麦さんがあります。
その他
東北中央道を利用の場合は、大石田村山IC で降りて左折し 県道189号 に入り、途中で左折して 国道347号 を使い最上川を渡って きよ に向かいます。
山形新幹線 の JR大石田駅 からは3.3kmほど離れており、車で6分ほどです。
歩くと30分以上かかるので、タクシーを使った方が良いですね。
JR大石田駅は 銀山温泉 の最寄り駅です。銀山観光のついでに訪れるのもお勧めです。
(大石田駅から銀山温泉までは17km、車で20分)
駐車場
店舗の前と少し離れた場所に、計5箇所の駐車場があります。
店舗前と道路を挟んで向こうの駐車場は初めてでも直ぐ分かりますが、他の駐車場は知らないと気づけないですね。
ちなみにこの辺は『清水の里』でもあるようです。
周囲はのどかでとても良い雰囲気でした。
訪問時の状況
開店目指して急いで来たものの、残念ながら間に合わず 11:08 に到着。
既に店舗に近い駐車場は満車。
まあ、しかたないので離れた駐車場に行こうとしてたら、店舗前の駐車場の1台がいなくなってサクッと駐車できました。
なんかラッキーな予感を感じながら、そそくさと玄関内のウェイティングリストに行ってみると、残念ながら先に2組待ち。
遅れて来て一巡目入店は流石に都合が良すぎか、でも3番目待ちならこの名店では上等。
店の雰囲気
待機場所
待機場所は店舗横のテントになります。
先客の2組の方も座っていました。
テントには無線のスピーカーが置いてあって、席が空いたら名前が呼び出されます。
わたし達は幸いなことに15分程待っただけで、11:24 には着席できました。
店内
きよ さんは普通の民家を使ったお店のようで、2間を座敷席/1間がテーブル椅子席になっています。
神棚があったり、床の間に掛け軸が飾ってあったりと、まるで実家のような感じです。
ただ畳の上にはゴザが敷いてあるので、畳を汚す心配はせずに利用できます。
明るい部屋で、頑張って手入れされた、とても良い雰囲気のお店です。
若い娘さんの接客も丁寧で、素晴らしかったです。
メニュー
メニューはこちら。
今回は 板そば(普)と、追加メニューの あたたかい鳥つけ汁 をたのみました。
漬物とお蕎麦
漬物
注文の後に、漬物とつゆが配られました。
漬物は無料でいただけます。
漬物の種類は日によって変わると思いますが、本日は ぺそら漬け と なす漬け それに キクの花の漬物 でした。
ぺそら漬け は山形でもこの辺だけで作られており、なすを唐辛子とみょうがと塩で付けた漬物です。
作り手によっては辛くて全然食べられないのですが、ここの ぺそら漬け は味付けが優しく、とても美味しく食べられました。
キクの花の漬物 は山形で『もってのほか』と呼ばれる名物で、酢漬けで多くの地域で食べられています。
わたしはキクの花の独特の味が苦手なのですが、ここの『もってのほか』はとてもさっぱりしていて、わたしでも美味しく食べられました。
皿に乗っているのが2人分の量で結構多く、これは残してしまうかも?と思ったのですが、なんてことなく蕎麦の合間に美味しく完食しました。
そしてお蕎麦!
ほんの少し待って蕎麦が到着。
みるからに滑らかで美味しそうな蕎麦です!
太すぎず、細すぎず。
これが名人から伝わる蕎麦打ちの技なのでしょうね。
口に含むと、蕎麦の風味が優しく広がりました。
至福とは、たぶんこれですね。
あたたかい鳥つけ汁
せっかくここまで来たので、追加メニューの あたたかい鳥つけ汁 もいただきました。
このつけ汁は別メニューの とりそば と同じ汁とのことで、優しい蕎麦とは一転して強い味付けでしたが、数切れ入った柔らかい国産若鳥に出汁が良くしみて、ビックリするほどに美味でした。
しかし、持ってこられた時に注意されたのですが超熱々。
きっと寒い冬にはピッタリなんだろうなと思いました。
まとめ 間違いなく最高
良いです。最高です。
ここまで来る価値は、十二分にありました。
蕎麦をひとくち口に含んだら、つい微笑んでしまう。
そんな優しいそばでした。